発表の基礎やテクニックについて考えます。
3.1. 聴講者
3.2. 発表のテクニック
3.3. 最後に
プレゼンテーションの目的はなんでしたか。
「誰か」に「何か」を伝え、結果その「誰か」を「どのように」かさせることでしたね。
いくら綺麗なスライドができあがっても、聴講者に伝わらなければ意味がありません。
もう一度どのような聴講者を対象としているか思い出して、プレゼンテーションを組み立てます。
TPOによって、発表の仕方も様々です。
役員の並ぶ企画会議でウィットに富んだジョークを交えることは難しいでしょう。
かたやライトニングトークの場で淡々と事実を述べるだけでは記憶に残りにくいかも知れません。
場に合わせたトークを検討しましょう。
まずは、聴講者に視線を向けることを意識しましょう。
できるだけ聴講者と視線を合わせることを心がけます。
対面でのプレゼンの場合、スクリーンやPCを見すぎず、聴講者へ目を向けることが大切です。 会場を見渡せるようになれば、場の雰囲気を掴むことができます。 聴講者が発表に興味を持っているのか、少し飽き始めているのか、把握できます。 場の雰囲気に合わせて、詳細に補足したり、端折ったりできるようになりましょう。
オンラインでのプレゼンの場合、対面でのプレゼンとは異なり、聴講者の反応が把握しづらいです。 聴講者がカメラをオンにしている場合は、こまめにその表情を確認するといいかもしれません。 もし誰もカメラをオンにしていない場合でも、モニターの向こうに聴講者がいることを意識すると良いでしょう。 そうすることで、独りよがりな発表になることを、ある程度防止することができるでしょう。
視点と同様に、聴講者に向けて発声するように心がけてください。
俯き加減で話したり、後ろを向いたまま話すと聞き取りづらいです。
少しうるさいくらいの声量を心がけるとちょうどよい程度になります。
また、表情も大きなファクターとなります。
TPOによりますが、基本的に笑顔で発表できると、より共感が得られます。
オンラインでの発表の場合は、(許されるのであれば)カメラをONにして発表することをお勧めします。
ただスライドの内容を読み上げるだけでは、そこに立っている意味はありません。
スライドでポイントを押さえて、内容を口頭で補足できるとよいでしょう。
スライドを作成している段階で、このスライドではどのような内容を話すかメモしましょう。 向き不向きはあると思いますが、発表時に読み上げるための原稿を作成してしまうと、文字を読むことに時間がかかったり、あるいは原稿が表示できない/用意できない場合にパニックになってしまうかもしれません。
伝えたいことをざっくりと書く、メモ程度のものにとどめることをお勧めします。
本番までに一度通して練習しておきましょう。
可能であればビデオを撮って、自身の発表の癖を直しましょう。
「あー」や「えー」といった、つい言ってしまう言葉や口癖などは意識せずに出てしまうものです。
自分はこういう癖があるんだということを自身に言い聞かせると、ある程度改善することができます。
プレゼンテーションは、大人数に囲まれて自身に注目が集まる場です。
緊張するかも知れませんが、一同に向けて自身の思いを伝えられる場でもあります。
ここまで述べたテクニックはあくまでプレゼンテーションのエッセンスに過ぎません。
まずはプレゼンテーションの機会を目一杯楽しんで頂ければと思います。
さて、ここで一つ宿題をお願いしようと思います。 はじめに書いたとおり、LED-Camp開催期間中にLT大会を行う予定です。 2,3分程度で喋ることができる、短い発表資料を作ってきてください。 トピックは自由!趣味の話でも、(差支えのない程度で)仕事の話でも、オフの過ごし方の話でも、最近は待っているものの話でも、人におススメしたいものの話でも・・・ ぜひ、あなたらしい、あなたが伝えたいことが盛り込まれたスライドを作ってきてください!