(2)振る舞いモデル
構造モデルでは、対象とするソフトウェアの静的な全体像あるいは、部分をいろいろな側面から見たものを図式化します。 これに対し、振る舞いモデルでは、対象とするソフトウェアの動的な全体像あるいは、部分をいろいろな側面から見たものを図式化します。
構造モデルは抽象度により、異なるモデルが定義されています。
高 ↑ 抽 象 度 ↓ 低 | • Deployment Diagram:配置図 |
• Component Diagram:コンポーネント図 | |
• Composite Structure Diagram:複合構造図 | |
• Package Diagram:パッケージ図 | |
• Class Diagram:クラス図(LED-Campで使用する) | |
• Object Diagram:オブジェクト図 | |
別観点 | • Profile Diagram:プロファイル図 |
振る舞いモデルはそれぞれ異なる観点で作成するモデルです。
LED-Campの実習では、下記の図をモデリングに使用します。
構造モデル → クラス図
振る舞いモデル → ステートマシン図
組込みシステム開発や制御プログラム開発において、適度な抽象度で部品化した構造を持たせ、その状態のモデリングが重要です。
静的には、部品と部品間の関係を綺麗に揃えるのが重要なのでクラス図を、動的には、状態とその遷移を把握するのが重要なのでステートマシン図をそれぞれ使用します。
今回、LED-Campで使用する移動ロボットのような動きものであれば、「どういう状態であるか?」、「いつまでその状態であるか?」が書きやすいです。