例)
A.氏名 | C.現在 |
B.過去 | D.未来 |
なお、宿題の「四象限自己紹介」シートでは時間を軸に、みなさんのLED-Camp に対する思いを紹介して欲しいと考えています。
LED-Camp の「四象限自己紹介」の設問
A.氏名、呼ばれたい名前(ニックネーム)、所属 必要であれば、氏名や所属にふりがなを振ってください。 | C.今の感情 「意見」や「考え」ではなく「感情」です。 |
B.「LED-Camp へ行く」と決めた理由 ここに書いて欲しいのは「きっかけ」ではありません。「行くと決めた理由」を書いてください。例えば「上司(先生)に行けと言われたから」は単なるきっかけです。行けと言われて、なぜ行くことを決めたのかについて、書いてください。 | D.どんなチームにしたい? LED-Camp は3~4人1組のチームで開発を進めます。 |
以下の手順に従い、「四象限自己紹介」シートへ記入してください。
次は、記入例です。
「私(浜名)の場合」です。
「四象限自己紹介」シートの記入例
A.氏名、呼ばれたい名前(ニックネーム)、所属
| B.今の感情
|
C.「LED-Camp へ行く」と決めた理由
| D.どんなチームにしたい?
|
必ず用意してくださいね。よろしくお願いします。
さて、次のページでなぜ自己紹介が必要なのでしょうか、考えてみましょう。
コラム 「時間軸以外の軸」
「四象限自己紹介」で使う「軸」は、「時間軸」以外にもいろいろあります。
他にもいろいろあります。
また、独自の「軸」を開発してみる、というのも楽しいです。
上記1.から7.は、「自己紹介」(上記1.に相当)から「成果物のQCD向上」(上記7.に相当)までのプロセスを示しています。
もちろん、自己紹介だけでQCDが向上する訳ではありません。ですが、自己紹介などの活動によって関係性が向上することにより、QCD向上に大きく寄与します。なお、QCD向上のためには他にも様々な要素が必要ですが、ここでは他の要素を省略しています。
前節の「5. コミュニケーションの質と量が向上する」を見てください。会社等の多くの組織は、この「5.」に注力している印象です。具体的には「報連相」(報告、連絡、相談の略)という言葉を使い、「報連相をちゃんとやれ」と口酸っぱく言っています。
「報連相」を口酸っぱく言っている、ということは、人と人との「関係性」に注目していないと同じ意味だと考えます。何故ならば、もし、「関係性」を重視しているならば、「症状」(報連相ができていないこと)に注目するのではなく、「病原」(なぜ報連相ができないのか)に注目するはずだからです。
また、「報連相をちゃんとやれ」と言うだけで、報連相ができるようになるのでしょうか。報連相って、そんなに簡単なことでしょうか。私は、そうは思いません。実際は、「報連相を簡単だと思っている人」と「報連相は難しいと思っている人」の両方がいるのではないでしょうか。報連相を簡単だと思う人に、難しいと思っている人の気持ちはなかなか分からないでしょう。逆も同じです。報連相を難しいと思う人は、簡単だと思っている人の気持ちが、なかなか分からないでしょう。
結果、どうなるか。「あの人は私のことを分かってくれない」と思われ、お互いの距離が離れていく・・・。そんなことが至る所で起きているのではないでしょうか。
考察の最初の箇条書きにある通り、先ずは目先のゴールとして「4. 良い関係性を築けている」を目指すべきです。「4. 良い関係性を築けている」を目指すならば、「2.相手は自分のことを知っている。」「3.自分は相手のことを知っている。」必要があり、そのためには「1. 定期的に自己紹介をする。」は不可避であると考えています。
自己紹介の効果には、上記で見た通り長い目で見るとQCD向上があります。これは今すぐ実現する訳ではありません。なので、長期的なメリットであると言えます。
では、短期的に見るとどのようなメリットがあるでしょうか。その一つに「コミュニケーション時の精神的な負担減」を挙げることができます。もう一度、「なぜ自己紹介をするのか」のプロセスを見てください。「4. 良い関係性を築けている」の中に「相手の立場に立って考えることができる」とあります。相手の立場に立って考えることができるようになると、何が起こるかのか考えてみましょう。
相手の立場に立って考えることができるようになると、気遣い、ねぎらい、思いやりの言葉が多くなります。「何か手伝えることはありますか」、「毎日大変ですね」、「一緒にやりましょう」、「ありがとうございます」というような言葉です。このような言葉を掛けられると嬉しく感じるものですし、もっとその人と話したいと思うでしょう。 そうなると、コミュニケーション自体が楽しいものになり、コミュニケーション時の精神的な負担は減ります。これを「質の高いコミュニケーション」と呼びます。
このような、気遣い、ねぎらい、思いやりの言葉は、人によっては簡単に言える言葉ではありません。非常に難しいと感じる人もいるでしょう。その場合、最初は意識的に使った方が良いでしょう。
「相手の立場に立って考える」というのは、簡単なことではありません。その場合、どうすれば良いか。実はとても簡単で非常に効果的な方法があります。それは、その人の良いところを見つけて、その人を好きになることです。「好き」という言葉に抵抗があるようでしたら「尊敬する」、「感謝する」、「関心を持つ」ならばどうでしょうか。お互いが相手の存在そのものに関心を持つことが「相手の立場に立って考える」ようになることの第一歩であると考えます。
次は、自己紹介するときに必要なものについて考えてみましょう。
何もアクションをしなければ、始まりません。
相手からのアクションを待つ、という手もありますが、全員ともそうだと困ります・・・。
日常生活ならば、「今日できなくても明日がある」は通じるかも知れません。
しかし、LED-Camp は泣いても笑っても4日間しかありません・・・。
そして、何かのアクションを起こし、そのことを相手に伝えてください。
「何か手伝おうか」と言う。
「ありがとう」と言う。
相手の状況を確かめる。
自分の状況を相手に伝える。などなど。
つまり、アクションを起こすことに「積極的」になってください。
次は、理解度チェックです。
このページでの理解度を確認しましょう。
項目1:四象限自己紹介の特色を説明を説明できるか?
項目2:自己紹介の実施によって、どのような効果が期待できるか、具体例を添えて、説明できるか?
具体例はご自身の過去の経験が一番説明しやすいと思いますが、それ以外のこと(他人の話、予想)でも結構です。
各章ページの理解度チェックに関しては答え合わせを行なう予定はありませんが、採点を希望する場合は実行委員へのメールを通じて承ります。
より良い自己紹介にするためには、「ふりかえり」と「分かち合い」が有効です。
次の章では「ふりかえり」と「分かち合い」について考えてみましょう。