1.2. 聴講者を想定する
1.3. 聴講者の変化を想定する
プレゼンテーションは何のためにやるのでしょうか。
どのようなことに繋がればいいのでしょうか。
プレゼンテーションの目的は、様々です。
製品の企画を通す、顧客に購買を促す、学術論文の内容を発表する、チーム内で情報共有する、などが考えられます。
プレゼンテーションによって、「誰に」「何を」伝え、「どのように」なって欲しいのか、検討します。
目的を明確にすることにより、より相手(聴講者)に伝えたいこと(メッセージ)が伝わるプレゼンテーションになります。
「誰に」については、1.2.章で説明します。 「どのように」については、1.3.章で説明します。
例:
テツオは、LED-Campに参加することを決めました。 LED-Campの中で、LT大会があることを知り、さっそく検討を開始しました。 テツオは、LT大会でのプレゼンテーションの目的を以下のように決めました。
プレゼンテーションの目的:LED-Campにおいて円滑なコミュニケーションのために、他の参加者や実行委員にテツオという人間を知ってもらうこと。
目的達成のために、だれをターゲットとすればいいでしょうか。
その人はどのようなことに興味を持っているでしょうか。
実在する人物がターゲットの場合、その人について調査します。
可能であればどのようなことを聴きたいのか、事前に直接ヒアリングできるとベストです。
具体的な聴講者を想定できない場合は、ペルソナモデルを作るのもいいでしょう。
ペルソナモデルとは、年齢や職業、好みなどを決めた具体的な架空の人物を想定し、その人はどのようなことを聞きたいのか、想像を推し進める手法です。
具体的な架空の人物を思い浮かべることで、プレゼンテーションをより客観的に見つめなおすことができます。
例:
テツオは、LED-Campには自分のほかに、どんな参加者がいるのか、ペルソナモデルを作ることにしました。
LT大会の聴講者の一人(ペルソナモデル)
具体的な聴講者が決まったら、次はその人にプレゼンテーションを通じてどう変化してほしいのかを検討します。
商品を購入して欲しいのか、単位を認定して欲しいのか、理解してほしいのか。
ここで考えることは、「プレゼンテーションの目的」をさらに具体的に表現したものです。
例:
プレゼンテーションの目的:
LED-Campにおいての円滑な知識習得のために、他の参加者や実行委員にテツオという人間を知ってもらうこと。
聴講者(カネダ)の変化:
テツオという人間に興味がわき、テツオに話しかけてみたいという気持ちになる。
このように、「聴講者の変化を想定する」コトにより、プレゼンテーションにどのような内容を盛り込めばいいのかが、見えてきます。